今は昔であるが
数十年前は、日本でも抗生物質は
魔法の万能薬であった
風邪で病院にかかれば、
必ずと言って良いほど処方されていた
風邪は、そのほとんどがウイルス由来であるために
抗生物質は一切その効果は期待する事は出来ない
が、肺炎などの合併症を予防する意味では効果があり
その処方が無駄であるとは言えないものであったが
余りにも乱発しすぎること耐性菌が出現を誘発してしまった
耐性菌自体は、強力な菌ではなく
通常であればノーマル株が増殖では優勢で
耐性菌はマイナーなポピュレーションでしかない
が、一旦薬剤で叩かれると耐性菌がメジャーに取って代わる
こうならないように、現在は作用の違う薬剤を混合した薬が出される
単剤では1/1000の割合で出現する耐性菌も
複数剤にすることで1/1000のn乗の確率に跳ね上がる
中国でも一昔前の日本のように、抗生物質が乱発されているが
上記の危険性を認識し、適切な処方を行う事を心がけてもらいたい
また家畜にも抗生物質を投与することも危険なので。やめてもらいたい限りである