定着しなかった?デング熱
昨年の8月から9月にかけて、小流行が起こり
160名の感染が確認された
結局の所、どのような経緯で感染源が国内で発生したかは明らかにならなかった
この際に、ウイルスを媒介する蚊の生活環のなかで
ウイルスが、卵に引き継がれないことから、定着しないだろうと予想されて
実際、本年の感染の報告はなかった。
となると、デング熱ウイルスが維持されるには
恒常的な感染宿主の存在と
蚊が恒常的に活動できる温度のが維持される
この2点にあることになる
本年、デング熱の発生はなかったが
今後日本で発生する可能性はゼロではなく
国外よりの観光客、特にアジア圏からの観光客が増加しており
デング熱以外の感染症が流入する機会は増加しているのではないか
また、地球温暖化に限らず
都市部の温度は冬場でも暖房などで
温度が維持される箇所が限定的ながら存在しており
これまでに四季の移り変わりにより
淘汰されていた感染症の病原体が維持される可能性が出てきていると考えられる
第一は、流入させない水際対策だが
その上で、早期発見早期対応で、防疫を行い続けなくてはならないだろう